About Job
社員インタビュー01
世界を相手に、
ハードな交渉に
立ち向かう。
土門 大輝
畜産第一本部 ビーフ部
2018年入社/経営学部会計学科卒
生活に欠かせない“食”に興味がありました。メーカーだと自社商品しか携われませんが、商社ならば何でも扱えると考えたことが当社を志望した理由です。海外と接点を持てることも魅力でした。趣味はサッカー。双日グループのサッカー部に参加しています。現在商社リーグの2部1位ですので、コロナ禍が収束したら本格的に1部昇格を目指します。
Q.現在の仕事について教えてください。
北米産牛肉、スペイン産牛肉の買い付けから国内販売、輸入業務、デリバリーといった一連の流れを担当しています。ミートパッカーと呼ばれる海外の精肉業者とテレビ会議などを通うじで価格や量、納期などについて交渉します。
彼らとの交渉はかなりハードです。というのも新興国の肉に対する嗜好が鶏、豚から牛へとシフトしており、それに伴って近年は急激に需要が高まり、力関係として“売り手”が圧倒的に強くなってきているからです。「買いたい」という相手は世界中にいるわけですから、それも仕方のないことでしょう。その中で粘り強く交渉を重ね、買い付けに至るわけです。
海外との交渉と並行して国内での販売先にも営業活動を行います。さらに現地生産工場からの出荷、国内倉庫への入庫、そして国内の顧客への荷渡しと進めていきます。牛丼店などで私の輸入した肉を私自身が食べることもあり、おいしくいただきながら、牛肉の安定供給を通じて社会に貢献しているやりがいも味わっています。
Q.チャレンジのエピソードをご紹介ください。
実はスペイン産の牛肉は、私が新規にミートパッカーを開拓したものです。背景には今もお話しした、新興国での牛肉の需要増がありました。世界的に牛肉の相場が高騰し、北米産だけに頼らない輸入体制の構築が急務となって、開拓に挑むことになったのです。
私は、海外のミートパッカーが新たな取引先を求めて開催したオンラインセミナーに参画。テレビ会議を通じて4社と交渉を重ねて、そのうちの1社と話をまとめることができました。自分たちの利益にならない提案には見向きもしない、長いメールはスルーされるなど、商習慣の違いに戸惑いつつも契約に至ったことは、大きな達成感につながりました。
実際にスペインから牛肉が輸入されるのはまだ先で、それまでに国内の販売先を開拓しなくてはなりません。スペインのミートパッカーから安定的に調達するためには、国内需要を安定させる必要があるので、非常に重要な仕事です。
若手でありながらこうして新たな商流づくりにチャレンジできたのは、大変に誇らしいことです。
Q.これからのビジョンについて教えてください。
国内の北米産輸入牛肉に占める当社のシェアは約3割。巨大なビジネスです。圧倒的な規模を誇り、扱う量や売上もずば抜けていて、このスケールの大きさは一番の魅力でしょう。私はこれからも変わることなくこのビッグビジネスに携わっていきたいと考えています。課題は、国内の顧客の開拓。現在は先輩方が取引を重ねてきた既存顧客への売り込みが中心ですので、今後は新しい顧客を自分で開拓したいと考えています。
また従来のトレードにこだわらない新しいビジネスの立ち上げにも関心がありますし、海外駐在や海外出張もこなしていきたいと思っています。やはり、世界を舞台にスケールの大きなビジネスを仕掛けていくことは、商社ならではの醍醐味です。